さや株の威力最大化ポイント

売買金額の合わせ込み

今1株あたりの株価が、トヨタ4000円、デンソー3000円としましょう。両社共に購入単位は100株なので、100株ずつ売り買いしたときの金額は以下の様になります。

トヨタ自動車:4000円✖100株=40万円

デンソー  :3000円✖100株=30万円

実は、さや株投資においては売買金額を合わせることが重要です。100株単位の取引ですので資金面で余裕がない場合もあるかもしれませんが、理想としては以下の様になります。

トヨタ自動車:4000円✖300株=120万円

デンソー  :3000円✖400株=120万円

売買金額を揃える理由は、リスクヘッジの効力を最大化するためです。1株あたりの株価はトヨタの方が高く、デンソーの4/3倍ありますので、株価の上昇時や暴落時の変動幅も基本はトヨタはデンソーの4/3倍であると考えます。トヨタの方が変動幅が大きい分、デンソーの株数でリスクヘッジしなければなりません。従って、売買金額を同等にすることが重要なのです。

高相関のペア選定

さや株はペア銘柄を売買同時に仕掛けることでリスクヘッジすることをご説明しましたが、もしペア銘柄が全く同じ値動きをしなかったら何のリスクヘッジにもなりません。2銘柄の株価連動率を相関係数という指標で表します。相関係数はMAX1.0で、大きければ大きいほど値動きは連動することになります。さや株投資では、相関係数の高い2銘柄をペアとして選定することが大事です。以下は直近の相関ランキングです。

一部上場・同業同種からの選定

さや株投資のペア銘柄は、売買取引の沢山ある銘柄から探すのが得策です。あまりニッチで、取引数の少ない銘柄の場合、ちょっとした事で激しく値動きするケースが散見され、真の安定株とは言えません。値動きが安定的でないと、リスクヘッジの精度も悪くなってしまいます。そういう意味で、さや株取引の選定対象は、取引数の大きな東証一部上場企業に絞り込むことをお奨めします。また、できれば同業種からペアを選定された方が、何か予期せぬ事件があったときによりリスクヘッジが機能します。

統計的・客観的な仕掛け判断

これまで確率という言葉を何度となく口にしてきました。直感的な判断ではなく、統計的・客観的な基準(確率論)で判断することが大切です。

では、どうやって確率論に持ち込むのか、について解説します。

確率で判断するために、さや株投資ではボリンジャーバンドを用います。

ボリンジャーバンドは、移動平均線と標準偏差から構成されているテクニカル指標です。移動平均線は個人投資家は絶対に知っていなければならない代表的な指標ですが、もしご存知ない場合は、上にご紹介しましたオススメ本をご一読下さい。

標準偏差について少し解説します。標準偏差は、平均値からのバラツキの大きさ(どれくらい散らばっているか)を表したものです。

さや株道場期待の門下生GooBee達に、さや株模試を2回受験してもらいました。第1回も第2回も共に平均点は60点でした。但し、第1回の方が平均点前後に多くのGooBee達が固まったのに対し、第2回の方は良くできたGooBeeもいれば極端に成績の悪かったGooBeeもいました。第2回の方が成績が散らばったということになります。

さて、グラフ中のσは散らばり度合いを表す指標ですが、平均点を中心に全体の68%のGooBeeが収まる平均点からの距離を1標準偏差(σ=1)と言います。σ=1の場合の点数の幅(レンジ)は第2回の方がGooBeeが平均点から散らばっている分だけ大きくなります。そして、平均点から2標準偏差(σ=2)の範囲には統計学上は95%のGooBeeが入っているとされるのです。

株市場で表すと、過去の任意の期間の株価から標準偏差(移動平均線からの散らばり度合い)を算出した場合、移動平均から±1σ(1標準偏差)離れた範囲に68%の株価が収まり、±2σ(2標準偏差)の間には95%の株価が収まることになるのです。

例えば、平均が1000円で、1標準偏差が100円であれば、900円~1100円の間に過去任意の期間の株価の68%が入っている、ということになるのです。あくまで過去の統計になりますが、今後の値動きがどうなるかを予想する重要な判断基準になります。

こうした標準偏差と移動平均を組み合わせて描いたチャートがボリンジャーバンドなのです。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドの使い方ですが、例えば株価が1σ近辺にいたとします。この場合、株価が2σ寄りに推移するのか移動平均側に推移するのか予想するのは困難です。これが、株価が2σを越えようとした場合は、一般的には買われ過ぎと判断することになります。確率的に移動平均の方向へ回帰する可能性が極めて高いと見てとれるからです。但し稀に2σを突き抜けて3σに近づくケースはあり得ます。過去の任意の期間では考えられなかった値動きをしているということになりますので、この場合は「余程強い力が働いている」と捉え買いに出る投資家もいますし、「流石にもう回帰するだろう」と捉え売りに転じる人もいます。2σを突き抜けた場合は、両方あり売ると考えて、様子見するなど冷静な対応は必要になります。

いずれにしても、ボリンジャーバンド、大変便利なテクニカル指標です。過去のデータを統計的に確率化して今後の値動き予想のズバリ参考にしているんですね。よく義務教育において「歴史なんて何のために勉強するの?大事なのは将来でしょ!」なんて議論を耳にしますが、将来が大事だからこそ、浅い経験値の人々は過去の行動と結果について学習することで、失敗や成功する行動パターンを賢く効率的に選択することができるんですね。歴史を軽んじて感応的に行き当たりばったりの行動をする人は、確率的に言えばきっと失敗するでしょう。

ボリンジャーバンドは、さや株投資において絶大な威力を発揮しますので、よく理解しておいて下さい。

価格差開閉の回帰狙い

「時は金なり」人間のモチベーション継続には限りがあり時間はとても貴重です。時間ロスなく効率よく市場に出るためにも、まずは以下から口座開設下さい